外でご飯を食べていたら、隣に男女2人組がいた。男性の方が上司で、女性の方が部下のようで、女性はただただ男性の話を聞いている状態である。男性の方も先輩面をしたいのか、ちょっと仕事に関することで語りモードに入っている。そして男は続けた。
「仕事はできるんだけど、他の部分でミスもよくする子がいたとするじゃん。でもやっぱりその子にしかできない仕事とかあるから、任せたいんだけど、やっぱりミスもしてくれるんだよな。そうすると、こっちは頼みたい、でもミスをする、という輪廻転生になっちゃうんだよな。」
えーっと、輪廻転生?もしかしてアナタ「悪循環」と言いたいのでしょうか?まあ、輪廻も循環と意味がにているけど、きっとこの人ずっと輪廻転生を勘違いして今まで使ってきているんだろうなぁ。と思う。そして部下もなにもつっこめていない状況がおかしくてたまらなかった。そしてまた男は「まぁ、俺さ、こんな偉そうなこと言っているけどさぁ、なんとかかんとか」と続けていた。え、偉そうなことというか、なんと言うか・・・。
でも私も人のことを言えない。一つ思い出した。
だいぶ昔、実家で料理をしていたときに母がある食材を取り出して「こーなめ、かけようか?」と言った。私は「こーなめ」が何かわからなかったので、母の手にしているものを覗き込んだ。そこには、白いパックにたくさんの小さくて白い魚がぎゅうぎゅうにつまっていた。パックの商品名には「小女子」とかかれていた。そこで私は母に一言。
私「ちょっと、お母さん、これシラスじゃん!何、こーなめって!!そんなの聞いたことないよ。小女子と書いてシラスって読むんだよ!」
母「そうなの?お母さんずーっと、こーなめだと思ってた。」
そのときの会話は、母がシラスを漢字でどう書くかしらなかった、という結論で終わって、長い年月が経った。
そして、最近まで私は「こうなご(小女子)」というものは「シラス」とは違うものだということに気づかなかった。どうやらシラスは鰯の稚魚で、小女子はイカナゴ科で違うものらしい(
こちらのページの下の方で読めます)。でも長い年月、小女子とかいてシラスと思ってきたせいか、「えー、でも”こうなご”なんて普段聞かないじゃん?これって関東の人にはなじみが薄いんじゃない?」とか自分に言い訳してみたりしてしまいます・・・。
しかし、母の「こーなめ」と言うのも微妙・・・。女という字が入っているので、思わず「め」という音を入れたくなったのか?でも女という字は真ん中に入っているのだけどなぁ。しかも、あの会話の後も、母は自分を訂正する訳でもなく、いまだに「こーなめ、いる?」とか言っております・・・。すばらしい自由人っぷり。
きっとまだまだ気づいていないけど「長年信じているけど本当は間違っていること」ってあるんだろうなぁ〜。みなさんもそんな体験ありますか?
PR