タイトルちょっと大げさなのですが、なんでこの言語のこの単語が、この言語ではこんな呼ばれ方なんだろう!と違和感を持つことが時々あります。もちろん、外国語同士の中で単語は対応し切れないし、いろいろ幅もあるだろうけれども、どうも音的に、「なんかソレ納得いかない!」ということがたまにあります。
たとえば、スペイン語で「のど」は「ガルガンタ(Garganta)」です。
べつにそれでもいいんですけど、「えー、ガルガンタってあんた、のどってそんなにごっつい音のイメージないけどなぁ。でもうがいするときはガラガラ音を立てるから、まぁ納得してあげてもいいけどねぇ。」とか思ってしまいます。
そういえば、アルゼンチンでイグアスの滝に行ったとき、ガイドブックをみたら、イグアスの滝の中に、ひときわすさまじい瀑布があるようで、そこの名前はスペイン語で
Garganta del Diablo(ガルガンタ デル ディアブロ)でした。意味は、日本語に訳すと「悪魔ののど」です。すさまじい滝が、ゴゴゴゴゴーっと音をとどろかせながら、下方に飲み込まれていきます。まさに、悪魔ののどのよう。おもわずそのすごさに足がすくみながらも、気になったことがひとつ。「地球の歩き方」をみると、ここは「悪魔ののどぶえ」という日本語の観光名所名になっているようでした。
なんでだ?スペイン語ではただ単に「のど」って言っているのに、なぜ急に「のどぶえ」になっちゃうのかなぁ?と思いながら、滝の前で考え込んでいました。
私がなぜ昔、スペイン語のガルガンタを「ごっつい音」と思ったかというと、やっぱり日本語で言う濁点がつく音が2つもあるからでしょう。で、「ガルガンタ デル ディアブロ」は・・・おおー、濁点が5つもついてる。これはごっつい。さすがこれだけのとどろきで悪魔ののどを感じさせる滝だけあるわ。という「納得感」があります。しかしこれを日本語にそのまま訳すと「アクマ ノ ノド」。あらー、一回しか濁点がでてこない・・・よ、弱そう!となってしまうかもしれません。そこで、「アクマ ノ ノドブエ」とすると、もうちょっとドドドドーガガガガーという貫禄?が感じられるかもしれないなぁ、と思ったりしました。はじめは、なんでスペイン語は「のどそのもの」に注目している名前なのに、なんで日本語訳で音にすりかえちゃうんだろうと思っていましたが、考えようによっては結構名訳だと思いました。
逆に、「そんなにきれいな音じゃないだろー」という単語は、ポルトガル語の子供という意味の「クリアンサ(criança)」。クリアンサってあんた、そんな透き通ってきれいなイメージある音を子供に使わなくていいだろー。子供ってそんなに無垢なだけなもんじゃないぜー。と思うのです。
そういえば、クリアンサで思い出しましたが、(以下シモネタですので、嫌いな方はご注意を)
女性器に「クリトリス」ってありますよね。あれは日本語でもクリトリスだと思うのですが、なんかこう透き通る音の中に神秘的なクリトリスのイメージ?が残っていて私としては「納得がいく」単語です。しかし、ヘブライ語でクリトリスってなんていうか知ってます?なんと答えは・・・
「ダグデガン」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。なんてごっついのだろう。かわいさのかけらも神秘さも感じられないのは気のせいでしょうか・・・。なんか納得いかない単語のひとつです・・・。
みなさんのなかでも「納得いかない音の単語」ってありますか??
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