ベリーズは中米でも英語を話す国ということで、ジャマイカのような「カリブ系黒人の国」のイメージがあった。でも実際は、めちゃめちゃメスティソの人も多いです。もちろん通常英語が聞こえることが多いですが、英語を話すと見える黒人の人のお店に、メスティソの人が買いに来てスペイン語ですべてことを済ます、というのも日常茶飯事。英語で話してもスペイン語で話してもみんな分かり合っているように見える。
まぁ、それもうなずけるところで、ベリーズってもとはグァテマラだったみたいですね。でもイギリスがカリブ海を征服し始めたころ、グァテマラ政府が内陸にあってカリブ海側の地域に目が行き届いてなかったのをいいことに、乗り込んできて統治しちゃったらしいです。一応グァテマラに「カリブ海からグァテマラの首都に続く幹線道路をつくるから、カリブ海側の権利をください」とは言ったらしいんだけど。そんな不平等な交換条件を飲むグァテマラもグァテマラだとおもうけど、その後、イギリスは約束を破って道路を作らず、ジャマイカから黒人をたくさん送り込み、ただ乗っ取った状態になったそうです。まぁ、どこまで本当かはわかりませんが・・・。
現代となっては台湾や香港などからの入植者がとても多いようで、アジア系も結構目にします。よく「ニーハオ」と声をかけられるけど、「台湾語でこんにちわってニーハオなんでしょ?」ともいわれました。現地の人が中国語といわないで台湾語というところで、どれだけ台湾の人が多いのか想像できるかも。確かに看板も繁体字が多い(大陸の中国語は簡体字と呼ばれる、日本語の漢字よりも一般的に略したやつですが、台湾や香港で使われている繁体字は日本語の漢字よりも一般的に込み入っているやつ)。「この土地売ります」なんていうのも中国語で看板がでていて、中華系の人たちがガンガン土地を買っているのかなぁなんて思ったりして。
子供たちは(子供のころからといったほうが正しいのかな)、カリブ系だのメスティソだの中華系だの人種なんて気にしないでみんな仲良しなんでしょうな〜。
PR