「働けば自由になる」とドイツ語で書かれたアウシュビッツの門。ARBEITのBの文字が逆さまで、「働けば自由になる・・・の反対」と言っているかの様。
電流が流されていた有刺鉄線の囲い。
収容棟。今、中は博物館になっています。
囚人(にされた人々)達が寝ていた布団を再現。ナチ将校が囚人を蹴飛ばしている絵が見えます。
アウシュビッツでいろいろなものをみたけれど、私はこの実際の囚人(にされた人々)達のポートレート写真がものすごく印象的でした。まずおびただしい数の写真がどあーーーっと掲示してあります。その人の名前と、収容所に来た日と死亡した日がかかれている。いろんな表情の人がいて、多いのが、不安そうでおびえたような顔。あとは、もうショックで意識が遠のいてしまったような焦点の定まっていない呆然としたような顔。中にはもうなにもかも悟りきったような顔まであった。この写真撮影に至った人は、まだ「登録」はされたわけで、収容所につくなりガス室に直行させられ、写真さえも撮られなかった囚人(にされた人々)の方がもしかしたら多いのかも。写真の中にはちょっと怒って睨みをきかせているような顔もあるんだけど、そういう人の死亡日をみると、ものすごくすぐに殺されていたりした。「お前、目が反抗的だ」とか言われて殺されちゃったのかなぁ、とかいろいろ想像してしまって、目頭があつくなる。でも、ここまでつれてこられて、頭を刈られ、何もかも奪われ、番号を入れ墨され、その上で写真を撮られるというのはどんな気持ちだっただろう。私ならどんな気持ちでカメラを見られるだろう、と悲しくなる。
時々個の写真に花が飾ってある。その人個人に飾っているということは、家族とか親戚がここを訪れて飾ったのだろうとおもう。自分の家族や血のつながった人をこういう形でみつけるというのはどんな気持ちだろう。
10号棟と11号棟の間の死の壁。ここで銃殺が行われた。
当時の様子。
ガス室。多人数を短時間で殺害できるように設計されている。ガス室のとなりにすぐ焼却のかまど室が併設されている。
ガス室でつかわれた毒薬、チクロンBの空き缶。
本当は、「死の棟」と呼ばれた殺戮の行われた11号棟とかも写真が撮れたのですが、11号棟に入ると特に頭ががんがんと痛くなってしまい、胸は締め付けられる感じで、くらくらしてしまい、カメラを構えるどころじゃなくなってしまいました。
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